f:id:hakononaka:20070604233047j:image

2007.06.04(00:00)|アートコメント(0)トラックバック(0)TOP↑

よく人形愛とネクロフィリアとには多くの共通点があると言われますが、恋月姫の球体関節人形の写真を眺めていると実感として納得してしまう。彼女が愛読書として紹介している写真集「Sleeping Beauty」*1、その被写体となっている永遠の眠りについた少年少女たちは、彼女の造る人形ととてもよく似ているからだ。人形の美しさはわたしから見れば永遠に近い。老いはなく死というものからは解放された存在として羨ましくもある。そして、老いというものが死に近づいていくからこそ、醜いとされ厭われるものならば、若く美しい死者は老いがないという一点においては、死によって死から解放されたとも言えるのじゃないだろうか。さながら毒林檎を食べた白雪姫のように、腐敗もせず美しいまま眠るような屍体が存在するならば心惑わされる人は多いだろう。人形は死を遠ざけることにより妖しい魅力で人を惑わせる。眠るような死者も同じように死に遠い。もっとも、天野可淡の手によるような死の臭いを強く感じさせる人形の魅力はまた違うのだろうけれども。奥が深いです。

*1少女古書館の乙女日記さんのところでお写真が拝見できます。感激!

2007.06.04(00:00)|思考文章コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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古谷 葵

Author:古谷 葵

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Koumori to Namekuji no Utage

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