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![]() | ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫 F シ 5-2) (2007/08) シャーリイ・ジャクスン 商品詳細を見る |
![]() | バーナム博物館 (白水uブックス―海外小説の誘惑) (2002/08) スティーヴン ミルハウザー 商品詳細を見る |
![]() | ヘルマフロディテの体温 (2008/04/03) 小島 てるみ 商品詳細を見る |
真性半陰陽(ヘルマフロディテ)の大学教授
年老いた女装街娼
去勢された男性歌手
――異形の愛の物語
ある日、母が「男」になった。それが始まりだった。以来、シルビオの世界は少しずつゆがみはじめた。人に言えない悪癖にとりつかれ、他者と交わることもできなくなったシルビオ。そんなとき、背徳と情熱の町ナポリで男でもない女でもない、謎めいた大学教授に出会う。教授の出す奇妙な課題はさらに尋常ならざる世界へとシルビオをいざなう・・・・。年老いた女装街娼や去勢された男性歌手、伝説の人魚や両性具有の神たちが織りなす哀しくも優しい異形の愛の物語。
『ヘルマフロディテの体温』は、書店にて山本タカト氏の美麗な表紙絵が目に入ったので思わず手に取ってみたところ、帯に"両性具有"の文字が!題も"ヘルマフロディテ"!これで買わないなどという選択肢があろう筈もなく、そのままレジへと直行致しました。
さっそく読もうと思いますよ。ふふふ。
![]() | 寺山修司劇場美術館 (2008/05) 不明 商品詳細を見る |
![]() | 肉体と死と悪魔―ロマンティック・アゴニー (2000/08) マリオ プラーツ 商品詳細を見る |
世紀末デカダン文学を読み解くキーワードとして、今では私たちに親しくなっている「宿命の女」とか「つれなき美女」とか「アンドロギュヌス」とかいった語は、すべて本書によって市民権を得たといってもよいであろう。プラーツ教授の駆使する資料は18世紀の聖侯爵から英仏伊の世紀末文学まで、さらにラファエル前派やギュスターヴ・モローらの画家にまで及んで博捜をきわめている。
![]() | 幻想劇場―フランス・バロック演劇の宇宙 (1988/02) 藤井 康生 商品詳細を見る |
アンドロギュノス、グロテスク、道化、世界劇場、機械。綺想と驚異に満ちたフランス・バロック演劇の全容を、斬新な視角から論じる初の試み。

「アリスの見た夢」
*小川香織-kaori ogawa--curly's atelier--*
この世界観、とても好きだなあ。
2008年6月4日~6月14日 大阪市ギャラリー ベルンアートにて開催される【六月の廻廊展 -5人の画家による-】に作品を出展されるそうです。
http://lilmag.org/?pid=7906458
内容は以下の三部構成。
・'07年の新刊漫画レビュー60本(著者が一年にわたって女性誌に寄稿したもの)
・22人の漫画目利きに聞く'07年の漫画ベスト10+'08年の注目作品
・雑誌には載せられなかった漫画の話(書き下ろし)
アンケート回答者:
あべ++、唐木元、室山琴音、福田里香、炎、川原和子、速水筒、来田涼子、木村カナ、古澤健、宇波拓、泉智也、吉田アミ、中村賢治、高柳昌之a.k.a.あらいぐまMC、sayuk、tigerbutter、キツカワトモ、ワダヒトミ、加藤亮太、中山亜弓、夕タン
編・著 野中モモ
届くのが楽しみなのです。
ホラー小説はほとんど常に"崩壊"について語るものであると考える。それがあつかうテーマは、精神あるいは肉体上の崩壊、制御不能となった状態、日常生活にたいする不吉なるものの侵食、といったところである。崩壊が、個人的な人間関係か、あるいは信念か、あるいは社会秩序そのものか、そのいずれの崩壊であるにしろ、危険な不条理な力が正常性に襲いかかってくる、というのがホラー小説の顕著なテーマである。おそらくこの種の物語がいまなおポピュラーであるのは、大昔も今もかわらず、私たちが善意と理性がかならずしも勝利するとはかぎらない世界に生きているからであろう。そのことは毎日の新聞を読みさえすれば、たえず想起させられることである。私たちを内と外との両面から悩ませる暗黒なるものから、永久に逃れるすべはおそらくありえないが、恐怖と幻想との出会いの物語は、私たちの恐怖心を娯楽の対象にすりかえることで、それを緩和させる働きをする。それがどうして、つまらないものであるはずがあろうか。
カービー・マッコーリー (矢野浩三郎 訳) 『闇の展覧会 - 敵』 ハヤカワ文庫
![]() | Les Roses バラ図譜 (2008/05/19) ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 商品詳細を見る |
![]() | おとめ図鑑 (2002/04) 児嶋 都 商品詳細を見る |
![]() | おとめ地獄―ヴァージニア・インフェルノ (2001/09) 児嶋 都 商品詳細を見る |
ヴァニラ画廊で開催された【ホラー漫画家4人展 - 地獄からくり玩具箱 - 】を観て以来、児嶋都作品に魅了されてしまっています。昔に嗜んだホラー漫画をもう一度読みたい衝動にもかられ、とりあえずは既刊コミックスを集めていくとしよう。
作家23名、そしてブランレシピが合同で贈る
少年をモチーフにした作品展
第一回のコンセプトは
<ノスタルジック・サーカス>
星降る夜に少年が体験した不思議な時間
見た事もない動物、ピエロ、ナイフなげの男、空中ブランコ…
そこは夢なのか現実なのか、
まるでそこだけが異空間、一夜の思い出…
場所: 高円寺 ギャルリー・ジュイエ
面白そうなのです。行けると良いなあ。
![]() | 大鴉の啼く冬 (創元推理文庫 M ク 13-1) (2007/07) アン・クリーヴス 商品詳細を見る |
新年を迎えたシェトランド島。孤独な老人を夜に訪れた黒髪の少女は、四日後の朝、雪原で死んでいた。真っ赤なマフラーで首を絞められて。顔見知りばかりの小さな町で、誰が、なぜ彼女を殺したのか。ペレス警部の捜査で浮かびあがる、八年前の少女失踪事件との奇妙な共通項とは?現代英国本格派の旗手が緻密な伏線と大胆なトリックで読者に挑戦する、CWA最優秀長篇賞受賞作。
![]() | 人造美女は可能か? (2006/08/30) 巽 孝之 商品詳細を見る |
人造美女。それは理想の女性―。彼女たちは、どこから来たのか?彼女たちは、どこへ向かうのか?精鋭の10名が、美女たちの魅力、神秘、歴史、誕生に迫ろうと、文学における自身の専門分野からあますところなく論じた人造美女解体新書。
第1部 SYMPOSIUM 言葉と紙の乙女たち(マラルメの効用/ヴェルヌとルーセル、その人造美女たち/聖人造少女領域/死んだ美女、造られた美女 ポオ、ディキンスン、エリオット―巽孝之)/第2部 INTERMISSION 棺たちの沈黙(天然メイドの人造慰霊祭)/第3部 DISCUSSION 人造美女の歴史と変容(ゴシックの位相から/ゲイシャとT・レックス/オリンピアとマリア―E.T.A.ホフマンの『砂男』とフリッツ・ラングの『メトロポリス』/バービーは仏像かもしれない―茅野裕城子/ロスト・イン・トランジション―世界の終わりの人形たち―スーザン・J.ネイピア)
『大鴉の啼く冬』はsuitouさんにTwitterで教えてもらった本。他にもおすすめとしてあげていた『ずっとお城で暮らしてる』という小説が、とても面白そうなので是非読みたい。
![]() | 闇の展覧会 敵 (ハヤカワ名作セレクション ハヤカワ文庫NV 1089) (2005/08/09) 不明 商品詳細を見る |
![]() | 闇の展覧会 - 罠 (ハヤカワ文庫 NV ハヤカワ名作セレクション) (2005/09/09) カービー・マッコリー、 他 商品詳細を見る |
![]() | 闇の展覧会 霧 (ハヤカワ文庫NV) (2005/10) カービー マッコーリー、 他 商品詳細を見る |
![]() | 猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353) (1979/07) カート・ヴォネガット・ジュニア 商品詳細を見る |
『猫のゆりかご』はhazy-moonさんからお勧めいただいた本。ついでにハヤカワ文庫繋がりということで『闇の展覧会』シリーズを購入。
虐殺せられし貴人の
美しい小姓よ
汝の主の赤に金に赤に金に
ぎらぎらとだらだらと滴る血に
じつと見入る小姓よ
夜が来たぞ
人もないこの無慈悲な夕べ
誰かが泣き出した
狂した血の小姓よ汝も
泣け、血に愛せられて。
『血の小姓』 村山 槐多
![]() | 村山槐多耽美怪奇全集―伝奇ノ匣〈4〉 (学研M文庫) (2002/11) 村山 槐多 商品詳細を見る |
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白鳥座の天眼鏡、マンドラゴラ、愚者のマスク、砂漠の密偵、褐色の花嫁、赤頭巾、白雪姫、骨格装飾…。官能の器官へと改造された幻獣たちが戯れる、新世紀末ヴィジュアル・ファンタジー。イラストレーター佳嶋の第3作品集。皆川博子氏のエッセイも収録。
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パラボリカ・ビスで開催されている『恋月姫VS野波浩 展』をみた。
わたしは恋月姫の球体関節人形が好きだ。恋月姫の人形は美しい。仄かに朱に染まる肌の、蒼褪めた静脈の、うっすらと開いた唇からは、呼吸が聞こえてきそうで、心を奪われる。
パラボリカ・ビスの一室、コンクリートの壁に四方を囲まれたその部屋で、幾つもの棺の中に納められている少女たち。
深き眠りの中にあどけなく身を預けている子も、深き色の眸を見開き虚空を見つめている子も、どの子も皆愛らしくある。
なんとも甘美な光景じゃないか。
息を潜めながらわたしは少女たちに近づく。深く傅きたくなる誘惑にかられる。
人間を模した筈のヒトガタが、どうしてこうも人間の醜き素質を排除することに成功したのか、と。
欠落したグロテスクというのも、またグロテスクではないのか、と言った人がいた。
なるほど、とわたしは思う。
人形=ヒトガタに不可欠である要素の抜け落ちている人形=ヒトガタ、は異形だ。
その異形を前にして、わたしは自らの醜さを思い知らされる。
人形の瞳を覗き込みながら、腫れぼったく浮腫んだ瞼の下で、かろうじて覗かせている小さな目を自覚し、確信する。
真の美は、醜を必要とするに違いない。
ならば今、その役は、幾体もの人形の前で、こうして立ち尽くしているわたしが負っているのだということを。
「だから、どうぞ美しいままにいてください。わたしが前に立つ瞬間、あなた方の美は完全です。」
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文学作品や史書に顕れる日本古来からの少年愛・同性愛の観念、売色少年、美貌の稚児、若衆愛、稚な神としての美少年の系譜と日本における少年愛の精神史を論じその美学にさまざまの形で魅せられた人々を軽妙に語る。また『八犬伝』について語った「幕末のアンドロギュヌスたち‐馬琴論の試み」など、かぶき・切腹・妖異譚といった日本文化が生んだ闇の美学についての論考のほか、三島由紀夫、塚本邦雄、澁澤龍彦論も併録。

ヴァニラ画廊にて5月3日まで開催されていた朝倉景龍 展をみました。
会場ではご本人がライブドローイングをされており、作品を創る過程(ほぼ完成のようでしたが)を見ることが出来て大変面白かったです。
描かれているのは女性たち。切り裂かれている、縫合されている、何らかの物質と融合されている、など肉体は、無残極まりないといった様相で、蹂躪し尽くされている。けれど、作品から受けるイメージに不思議とサディスティックな嗜好は感じない。
どちらかといえば、"加虐の美"ではなく"身体改造の美"が表現されているのだと思えました。
どこまで書き込み、どこまで破壊するのか、そのぎりぎりなバランス感覚には惹きつけられます。
朝倉景龍 展 「挽肉」
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