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【 アリス百花幻想 】
場所: 銀座 スパンアートギャラリー 期間: 2009年11月24日(火)~12月5日(土)

【出展作家】
浅野勝美 /味戸ケイコ /愛実 /亜由美 /石山沙蘭 /石山ヒロ子 /石山裕記 /イヂチアキコ /井上洋介 /宇野亜喜良 /榎本由美 /及川晶子 /大友ヨーコ /小川香織 /佳嶋 /軽部武宏 /黒木こずゑ /桑原弘明 /甲秀樹 /児嶋都 /こだま美瑠兎 /こやまけんいち /さやか /真珠子 /真条彩華 /菅原千明 /輔老はづき /多賀新 /高田美苗 /高橋竜男 /瀧口経太 /建石修志 /たま /恒松正敏 /土井典 /徳野雅仁 /富崎NORI /トレヴァー・ブラウン /ナイジェル・ハリス /中嶋清八 /中村成二 /永井健一 /成田朱希 /西岡千晶 /野村直子 /長谷川友美 /畑中純 /鳩山郁子 /原マスミ /樋上公実子 /日乃ケンジュ /ヒロタサトミ /腑貌篤史 /深瀬優子 /不二本蒼生 /mican /みどり根子 /もんちほし /安本亜佐美 /山崎克己 /山地博子 /山本じん /山本タカト /山吉由利子 /横山浪漫 /吉田光彦 /渡邊光也 /渡邊安治 (敬称略)
2009.10.31(23:39)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
虚人のすすめ ―無秩序(カオス)を生き抜け (集英社新書)虚人のすすめ ―無秩序(カオス)を生き抜け (集英社新書)
(2009/10/16)
康 芳夫

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世界的な不況、どうにも是正しようのない格差社会。老舗が傾き、名門企業が沈んで行く。あたりまえと思っていた世界が根底から揺らいでいる今、常識、肩書など何の役にも立たないのだ。「実」と思っていた世界がことごとく「虚」に転じる中、興行というノールールの世界で、大物を口説き、あまたの問題イベントを仕掛けてきた著者の人生から学ぶものは多い。本書には現代の“無秩序”を軽やかに生き抜くための虚人の哲学がある。



ダリオ・アルジェント―恐怖の幾何学ダリオ・アルジェント―恐怖の幾何学
(2007/03)
矢澤 利弘

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via 児嶋都☆極道メルヘン

『サスペリア』や『フェノミナ』といった有名なホラー映画を数々監督し、世界中に根強いファンを持つイタリアの映画監督、ダリオ・アルジェント。この本では、彼の生い立ちや、映画界に入るきっかけになったエピソードから書き起こし、映画・TV作品の製作舞台裏やストーリーの解説を詳しく紹介。わが国初の本格的な研究書である。336ページ。初出写真満載。索引付。


2009.10.31(23:13)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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【 横井まい子絵画展 嘘つきなアリス 】
場所: マリアの心臓 期間: 2009年10月30日(金)~11月9日(月)

横井まい子の世界は多重構造に迫ります。獏を飼っていますか?あなたのベッドに?しわしわのシーツとベッドカバーの間に?横井まい子の食事のテーブルには、なんでもありです。あなたの夢もチョコにくるんで銀のプレートにのせて出します。横井まい子の世界はぜいたくです。眼鏡がかたっぽこわれていても、少女とはそういうもの。世界の花をだきしめます。
-萩尾望都-


横井まい子ブログギャラリー: tapirmouton
2009.10.31(22:51)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
新日本耽美主義宣言―現代作家31人のイメージ化されたジャパニーズエロス新日本耽美主義宣言―現代作家31人のイメージ化されたジャパニーズエロス
(2009/10)
不明

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「新しいジャポニズム=新日本主義」とは何かという主題を単純に定義づけることは難しいが、現代を起点とするジャポニズムの定義はどこか決定されねばならない。あるいは混沌とした日本文化に聳え立つ灯台は常に先駆する者を照らさねばならない。本書はその草分け的存在になる31人を紹介するものである。



AnotherAnother
(2009/10/30)
綾辻 行人

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その学校の、そのクラスにはある「呪い」がある。避けられない死の連鎖に挑む少年少女の運命は--新本格の旗手が満を持しておくる、戦慄の青春ホラー。


『新日本主義耽美宣言』はスパンアートギャラリーで31日まで開催されている『新日本耽美主義宣言展』の前期・後期で展示された作品が収録されています。後期展を見に行ったら発売されていたのでギャラリーにて購入しました。
2009.10.30(22:55)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
中学二年生のときに初潮がきた。周りの子と比べるとずいぶん遅くにやってきたものだった。
わたしには“ソレ”がくることはないのだろうと、漠然と、しかし半ば確信に近い思いを抱いていたので、知識は十二分にあったけれども、酷く衝撃を受けた。激しく動揺した。まるで脳髄が攣ったかのような感覚に襲われ眩暈がした。
わたしは目を瞠りながら、死にたくなるほどにその現象を恥じ入っていた。下着に付いた赤黒い、茶色くも見えるその痕は紛れもなく経血で、そして血からは微かに獣の臭いがした。

満月の夜、はじめての変身の日、狼男はどんな気持ちになったのだろう。きっと今のわたしと同じように、恥ずかしさに打ちのめされ、いっそ消えてしまいたいと願ったのではないだろうか……。

わたしはその日、中学校の女子トイレで遅い変身を遂げた。月に一度、凶暴な獣となる儀式を終えた。
まだ獣になることに怯えていた、満月の下で自分を解き放つ快感を恐れていた狼の、遠い日の記憶である。
2009.10.28(23:03)|思考文章コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
[ hanadi ]

[ ofellabuta ]のhugoさんによる愛するアーティストのアーカイブサイト。鼻血というタイトルがとてもhugoさんらしくて素敵です。
2009.10.27(21:34)|ウェブコメント(3)トラックバック(0)TOP↑
ロリコンロリコン
(2009/10/07)
高月 靖

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なぜ少女なのか?反社会的、倒錯者と指弾されても少女への執着を止めることができない人々。彼等の閉ざされた世界を検証し、その心理の深淵に迫る労作。



アートコレクター 2009年 12月号 [雑誌]アートコレクター 2009年 12月号 [雑誌]
(2009/10/24)
不明

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『ロリコン』は『南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで』の著者、高月靖氏の最新刊。『アートコレクター』は前号の森口裕二に続き現代画家による袋とじ春画が掲載。今号は木村了子ということでこれまた楽しみです。
2009.10.26(21:45)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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via FFFFOUND!

あまり服装などにはこだわりがないわたしですが、靴だけはヒールが高いのを履きたいという欲望を持っています。わたしがヒールの高い靴を好むのは、歩くたびに痛む足と少しずつ変形していく骨の軋みに、背徳的な美学を覚えるからです。下に昔に書いた文章を引用。

今の女性も足の痛みをこらえながら血豆や水ぶくれだらけの足をテープで巻き巻きして、足の骨自体も変形しちゃったりしながらそれでも高いハイヒールを履きこなす姿はカッコイイと思う。女の靴は現代になっても機能美よりも造形美が求められてるとこが素敵だ。
蝙蝠と蛞蝓の宴 | 改造人間


2009.10.24(16:30)|画像コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
TH no.40 巫女系~異界にいざなうヒメたち (トーキングヘッズ叢書 第 40)TH no.40 巫女系~異界にいざなうヒメたち (トーキングヘッズ叢書 第 40)
(2009/10/30)
アトリエサード

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巫女系……彼女らはきっと、われわれとはちがった世界に半分身を置きわれわれには見えない何かを見ている。それは、特別な感応力。そんな彼女らの表現することは、不思議な魔力/霊力を持っているかのよう。われわれは知らず知らずのうちに惹きつけられ、そして彼女らが半身を置いている別世界へといざなわれる。われわれは彼女らの何に魅了されてしまうのか。彼女らの魔力/霊力とはいったい何なのか……。それをちょっと探ってみようではないか。



夢幻紳士 回帰篇夢幻紳士 回帰篇
(2009/10/23)
高橋葉介

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〈夢幻紳士シリーズの新境地〉夢幻魔実也による怪奇物語の名篇の数々を著者がセルフリメイク。絵柄、構成、結末等を一新した、まさに幻想怪奇漫画ファン必携の一作。著者があたためてきた渾身の試みが遂に実現!


2009.10.21(22:34)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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山科理絵 展
場所: ぎゃらりぃ朋 GALLERY TOMO 期間: 10月26日(月)~10月31日(土)

via ヴリル協會

関連ログ: 蝙蝠と蛞蝓の宴 | 山科理絵 展
2009.10.20(22:35)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
少年、少女、人形、両性具有、これらの言葉はもう10年以上わたしを捉え続けている。しかしわたしが、少年愛者、少女愛者であるのかと問うならばそれは違うのだろう。実践を伴わないから名乗れないのだという訳ではない。稲垣足穂の少年愛を「飛ばない飛行機」に例えた澁澤龍彦の言葉のように、形而上でしかない愛であったとしても、名乗ることは可能に違いない。
結論を言ってしまうとわたしは、“客体として消費され尽くし人格を他者の願望を通してしか顧みられることがない存在”を愛しているのである。そのような存在であるという最もわかりやすい記号としての“少年”“少女”に惹かれているのだ。余剰なものを削ぎ落とし、過剰な理想を託して、視線によって濾過し、対象を人形化することによって、欲望は満たされる。
従ってわたしは自らを名乗るときには人形愛者だというのが最もしっくりとくるのではないかと思っている。

最後に残っている“両性具有*”という言葉、存在は、わたしにとっての聖域に近い。ネバーランドがどこにもない国だから永遠に憧れ続けられるように、けっして有り得ないから美しい。絶対に手に入ることがない完全な存在に、安心しながら恋し続けている。

両性具有になぜ魅了されているのかは、以前に[両性具有考]としてエントリをあげたこともあるが、語り尽くせていないことも多いので、また違う視点からも書くことが出来たらと思う。

そして、いつまでもいつまでも、これらの言葉に魅了され翻弄され続けていきたいと願っている。

*(ここで記している両性具有とは性分化疾患者を指してる訳ではなく、物語上、もしくは観念上の両性具有者を前提としています)
2009.10.18(22:20)|思考文章コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
フロム・ヘル 上フロム・ヘル 上
(2009/10/10)
アラン・ムーア

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フロム・ヘル 下フロム・ヘル 下
(2009/10/10)
アラン・ムーア

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鬼才として知られるコミック原作者、アラン・ムーアによるグラフィック・ノベル。ファンならずともムーアの際立った作家性に触れることのできる傑作にして怪作である。
一九世紀末、ロンドンの貧民街ホワイトチャペル地区で起きた、いわゆる「切り裂きジャック」の連続殺人事件が本作のモチーフ。ノンフィクション・ノベルに奇想をはめこんだような巧妙なプロットで、ヴィクトリア朝末期の英国社会を丹念に再現しつつ、いくつもの象徴が生み出す複雑な磁場を感じさせる、独特の物語世界をつくりあげる。キャンベルの画との絶妙のコラボレーションにより、狂気の犯人しか知らないはずの場面までが、まさに圧巻の幻視力をもって描き出されている。
静止画の存在感をもつ各コマに込められた意味とニュアンスを読み解きながら、その世界に浸りたい。19世紀末ロンドンの陰鬱な情景が、巻を閉じた後も読む者の目に焼きついているだろう。
小説的な読み心地と鮮烈な絵の力を兼ね備え、サスペンスとイリュージョンに満ちた、無類のエンターテイメント。


2009.10.17(00:01)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
少女都市計画少女都市計画
(2009/10/09)
アーバンギャルド

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01.恋をしに行く
02.コンクリートガール
03.東京生まれ
04.アニメーションソング
05.リボン運動
06.修正主義者(concrete mix)
07.少女のすべて(copperia mix)
08.都市夫は死ぬことにした
09.ラヴクラフトの世界
2009.10.15(22:47)|音楽コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
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via Cgunit - Online Gallery

上の画像はBME界では有名なジェローム・アブラモヴィッチ(JEROME ABRAMOVITCH)の作品。
どうやら女性の腰から下をマネキンと合成して作成されているようです。この写真を見ながら、人体欠損がどうしてある種の強烈な魅力を放っているのか、わたしはどうしてこれらの形状に心を惹かれてしまうのか、今一度考えてみたくなりました。
有名なミロのヴィーナス像は完全な美を手に入れる為に自ら両腕を失くしたのだと、どこかで聞いた覚えがあります。そして、彼女が欠けることによって人々を魅了し続けていることは紛れもない事実といえるのでしょう。欠損というひとつの美の形について考えを巡らせながらそんなことを確信したのでした。

関連ニュース記事: 自分の四肢を切断したい人々:BIID症候群と「脳と精神」
2009.10.13(23:18)|画像コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
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危機裸裸商店の『ちょっと不機嫌な不思議の国のアリス』 feat.三浦悦子清水真理
場所: parabolica bis[パラボリカ・ビス] 期間: 10月23日(金)~11月23日(月)

空に浮かぶ伝説の島、危機裸裸島。不時着したのはアリス。
一点製作のコルセットと帽子でゴスの世界に華麗と優雅を燦々と浮游させてきた危機裸裸商店が人形作家・三浦悦子と清水真理とコラボレーションします。
パラボリカ・ビスに繋がれた危機裸裸島では夜になるとkikiさんのミシンの音が聞えます。ーーー人形たちは一枚、また一枚とコルセットをまとっていきます。



【 常川博行朗読パフォーマンス 「地下の国のアリス」 】
開催日: 10月24日(土)[前編A]・25日(日)[後編A] / 11月7日(土)[前編B]・8日(日)[後編B] *要予約

川下りをした舟の中で語られた物語を手書きにしてアリスに送った、「不思議の国のアリス」のオリジナルバージョン・地下の国のアリス。前回の満員御礼・朗読会の完結編となります。バージョンアップし4回公演すべて意匠を変えて上演いたします。


詳細: 夜想ヴィクトリアン展 パート8
2009.10.11(22:40)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
芋虫 (BEAM COMIX)芋虫 (BEAM COMIX)
(2009/10/26)
江戸川 乱歩丸尾 末広

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乱歩×丸尾、最凶の問題作。猛毒にして絢爛たる禁忌の扉が今、開く。手塚治虫文化賞受賞作『パノラマ島奇譚』で、世界を震撼させた漫画界の魔神が、再び、巨星・乱歩の原作に挑む。今度は、乱歩全作中…いや、日本文学史上、最も危険、最も禁忌。丸尾末広が今、恐るべきその本領を、全面開放する。



シュルツ全小説 (平凡社ライブラリー)シュルツ全小説 (平凡社ライブラリー)
(2005/11)
ブルーノ シュルツ

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シュルツの生涯は二十世紀に翻弄されつづけた。ナチスの銃弾に斃れるその最期まで、彼が遺した小説は多くない。自身「現実の神話化」と呼んだ作品群は、特異かつグロテスク、ときに荒唐無稽に近い。だが、そこに真実がないと言えるだろうか。『肉桂色の店』『砂時計サナトリウム』の両短篇集から洩れた四篇を加えた全三十二作品を収録。元本は第五十回読売文学賞受賞。


2009.10.10(22:59)|書籍コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
【 デカダンス再発見~我ら、その流れを継ぐもの~ 】
場所: YASUDA ART LINKメインギャラリー“TOKYO” 期間: 2009年10月22日(木)~11月8日(日) 12:00~20:00 ※月曜休館

日本において「デカダンス」という言葉はある時は「芸術至上主義」と解され、
またある時は「享楽主義」的な意味合いで語られるなど様々なとらえられ方をしてきました。デカダンスのスピリッツはゴシック、シュルレアリスム、アヴァンギャルド、フェティッシュなどの多くの手法、概念、ムーブメントに多大な影響を与えていますが、デカダンスとは何か?という問いに対する回答はそれほど多くように思われます。そこでデカダンスとは解き明かすものではなく“感じ”、“浸る”ものであるという立場から今回の催し物を企画いたしました。
来る10月22日から11月8日まで、YASUDA ART LINKメインギャラリー“TOKYO”はデカダンステイスト溢れるサロンに変身します。
デカダンスの多様な側面を様々な角度から見つめるため、アート作品の展示に留まらず、トークイベント、朗読会、ライブラリー、アートパーティーなどを“TOKYO”と、そこに隣接する小ギャラリーで展開してまいります。文化溢れる神田錦町の地に突如現れる16日間だけの不思議なサロンをどうか存分にお楽しみください。


10月31日には西牧徹さんによるトークショーが開催されます。

西牧徹「密室ライブトーク」 】
時間: 10月31日(土) 15:30 OPEN 16:00 START※前売り1,500円、当日1,800円(エントランス・フィーを含む)

自らのフェティッシュな感覚と切り離せない作品世界を緻密な鉛筆画で作り上げる特異な画家、西牧徹。彼が自らの作品群=黒戯画にかける想いを、彼が影響を受けた絵画作品、小説、普段愛用する物品などを持ち込んだスペースで語る密室ライブトークショー。西牧作品愛好家にはまたとない貴重な機会です。



詳細: YASUDA ART LINK Schedule
2009.10.08(21:17)|イベントコメント(0)トラックバック(0)TOP↑

ベルメールが、ホフマンの『砂男』を舞台化したオッフェンバックの歌劇『ホフマン物語』を見てオランピアという人形にいたく刺戟されたことがよく指摘され、それゆえホフマンのくだんの小説を俎上にのせたフロイトの論文「不気味なもの」を引き合いに出すことで、たとえばロザリンド・クラウス(『視覚的無意識』一九九三年、あるいは『独身者たち』一九九九年)やハル・フォスター(『強迫的な美』一九九三年)のように、ベルメールの「畸形」の人形を「不気味」といった語彙と結びつけて論じることも、もとよりできないわけではない。それはしかし私のいう「心的距離」の内実にかかわることで、人形製作の意図と方法にかかわる問題ではない。ベルメールの父親との確執、反ナチの姿勢、あるいは去勢コンプレックス、女性嫌悪といった指摘も、ここではさしあたって問題にならない。
問題は、ひとえに少女人形というかたちをとった肉体への徹底的な操作・凌辱である。ベルメールは、肉体の部位と暴力的な分節を、人形ならぬウニカ・チュルンの生身の肉体にほどこしたことがある。彼女の全身がまさしく「球体間接」化して異形の肉体が現出したのだった。

『肉体の迷宮』 谷川 渥


肉体の迷宮肉体の迷宮
(2009/04/02)
谷川 渥

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2009.10.06(22:16)|資料・記録コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
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【 2009 ビスクドール展 】
場所: 渋谷・東急本店 7階 催物場 期間: 10月15日(木)~20日(火)

全国で幅広く活躍している現代人形作家15名の作品を展示即売いたします。人々を魅了してやまないビスクドールの世界をお楽しみください。
※初日は、朝8時30分に本店1階正面口にて作品購入整理券を配布いたします。(お一人様1枚限り、1枚につき1点のお買い上げとさせていただきます。)


【出展作家】
秋山まほこ /芦田まゆみ /碓氷東子 /浦野由美 /岡馬勲 /Os /小畑すみれ /佐伯祐子 /佐藤美穂 /中村弥麻紀 /NARUTO /陽月 /太山レミ /本城光太郎 /丸美鈴 (敬称略)
2009.10.04(22:05)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
ウィルソン氏の驚異の陳列室ウィルソン氏の驚異の陳列室
(1998/11)
ローレンス ウェシュラー

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ロス郊外にある奇妙な博物館、ジュラシック・テクノロジー博物館。その存在は訪れる者を動揺させ、西欧近代の出発点の根底を震撼させる-。P.オースター、O.サックスら絶賛の傑作ノンフィクション。



無意味なものと不気味なもの無意味なものと不気味なもの
(2007/02)
春日 武彦

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本来のメッセージとは微妙に食い違った部分においてひそやかに違和感を与え続けてきた小説たち。奇妙な方法論を用いて世界を分節してみせた物語たち。わたしの孤独感をますます深めてきた文章の数々。本書は、そのような小説について、あえて個人的な記憶や体験を織り込みつつ論じたものである。


2009.10.04(21:54)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
プロフィール

古谷 葵

Author:古谷 葵

Blog title:
Koumori to Namekuji no Utage

箱詰人形などとも名乗っております。
怠惰な日々を過ごし中。
twitter:@hako_guru
mail:hako.zaregoto@gmail.com

猟奇唄
猟奇唄 (上) コシーナ文庫
猟奇唄 (上)間 武

三行詩集『猟奇唄』の表紙絵と挿絵を描かせていただいてます。
取扱書店:ジュンク堂池袋店/大阪中崎町・書肆アラビク/アマゾン
Dodgson Vo.1
◆Dodgson Vo.1 「漂流少女」◆

幼女に関する短編小説&考察を寄稿させていただいています。
書肆CAVE
箱詰人形セレクト

ギャラリーCAVEさまのオンライン古書店<<書肆CAVE>>にて、わたくし箱詰人形がセレクト致しました“箱詰人形セレクト”なるカテゴリを設けていただいております。
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