上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--(--:--)|スポンサー広告||TOP↑
100629a.jpg
via ギャラリーCAVE

【 谷敦志作品集『眼球譚』原作バタイユ 】

全24ページフルカラー印刷
限定 500部 全冊記番・サイン入り
売価 2,000円
製作 Lead
発行 ギャラリーCAVE

<1から100番の100冊が特別のレースを表紙に巻つけ、ミシンで縫いつけており、上下小口は切ぱなしでバーナーて軽く炙ってあります。>

先日27日までYASUDA ART LINKで開催されていた谷敦志『眼球譚』part1展で拝見した作品を、こうやって一冊の作品集で眺められるのは幸せです。谷敦志が表現するバタイユの世界。黒に沈殿していく聖なる性。卵が眼球が乳房がお尻がルーペが鏡が……球体のオブジェを玩ぶエロティシズムの遊戯世界はカメラのレンズという円により封じ込められて、更にはわたしたち自身の眼球という円を通過して、その姿を顕にしてくれます。モデルの女性の表情はエロスの欲動からタナトスの荒廃へと揺れ動く反復運動のなかでのみ到達し得る一つの自我の境地を感じさせます。わたしはレースバージョンを購入してしまいました。

詳細や購入ついてはギャラリーCAVEさまへお願い致します。
スポンサーサイト
2010.06.29(21:58)|書籍コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
100628a.jpg
運命を甘受する

100628b.jpg
月光

【 秦 絵里子 “Perfumed chain” 】
場所: アート★アイガ 期間: 7月2日(金)~7月19日(月)*日・月 休廊日

深く空気を吸い込んだときに鼻の奥に流れてくる目が眩むような濃い、蜜の、匂い。そして重い瞼をあげる”わたし”。ー芳香で満たされる脳。ー香りの染み込んだ鎖。 秦 絵里子
木目の美しい板パネルに直接アクリル絵の具を使い、官能的な女性美を表現。


2010.06.28(21:38)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
100627a.jpg

【 富崎NORI 個展「赤い紐」 】
場所: ポスターハリスギャラリー 期間: 2010年7月24日(土)~8月2日(月)
*7月24日(土)17:00~ オープニング・レセプション

【 トークライブ NORI子の部屋(@ポスターハリス) 】
ゲスト: 御茶漬海苔(怪奇漫画家) /沙月樹京(トーキングヘッズ叢書 『TH Series』 編集長) /みつばち@BabyBee /Honey Drops(ドールカスタム作家)/HIROKO / Daisy-D (人形服作家)

富崎NORIサイト: Site of TOMIZAKI NORI
2010.06.27(21:08)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
バルザック芸術/狂気小説選集〈1〉知られざる傑作 他―絵画と狂気篇 (バルザック芸術/狂気小説選集 1 絵画と狂気篇)バルザック芸術/狂気小説選集〈1〉知られざる傑作 他―絵画と狂気篇 (バルザック芸術/狂気小説選集 1 絵画と狂気篇)
(2010/06)
オノレ・ド バルザック

商品詳細を見る

生命ある絵を追い求め、10年を費やし「カトリーヌ」を描いた老画家フレンホーフェル。長らく秘密にされていた、その絵の本当の姿が明らかになったとき、画家は…。ピカソやセザンヌが主人公に自分を重ね合わせたという表題作のほか、「絵画」と「狂気」が交錯する6篇を収録。



完全版 突飛なるものの歴史完全版 突飛なるものの歴史
(2010/04)
ロミ

商品詳細を見る

澁澤龍彦、種村季弘が教科書にした、ヨーロッパ美術史を巡る幻の名著。46年前パリで出版された奇想本の完全再現版。人間的精神の、かくも不思議なスピリチュアル世界の歴史が甦る!


2010.06.25(22:43)|書籍コメント(4)トラックバック(0)TOP↑
石田徹也全作品集石田徹也全作品集
(2010/05)
石田 徹也

商品詳細を見る

現実の何かに光を当てる絵を描きたい。31歳で急逝するまで、石田徹也がすべてを費やして描き上げた総217点の作品群を一挙掲載した待望の全作品集、ついに刊行。


関連ログ: 蝙蝠と蛞蝓の宴 | 石田徹也遺作集
2010.06.23(22:38)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
100623a.jpg

【 鉛筆細密画家 西牧徹展 】
場所: 桜坂アート・ギャラリー 期間: 7月2日(金)~7月31日(土)

桜坂アート・ギャラリー(よねや酒店)で西牧徹さんの展示が行われます。桜坂アート・ギャラリーは田園調布にある老舗酒店『よねや酒店』の店内に設けられている画廊。観覧料の代わりとして酒店での一品購入をお願いします。お酒屋さんのギャラリーとはまた楽しそうですね。今回はキエムクー(西牧徹が創造したクマのキャラクター)のジクレー版画を中心として展示されるとのことです。

西牧徹サイト: 西牧徹/黒戯画世界 Blacken Caricature/Toru Nishimaki

2010.7.7 追記
100707a.jpg

よねや酒店さんによりポスターが作成されたそうです!凄い素敵ですね。かっこいい。
2010.06.23(22:01)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
100621a.jpg

【 黒き血の宴~幻想耽美展~ 】
場所: 大阪市 アートスペース亜蛮人 期間: 2010年7月23日(金)~8月3日(火)

【出展作家】
アイノ /江村あるめ /木村紗由香 /木村友美 /坂上アキ子 /城 景都 /Toru Nogawa /鳥居 椿 /中井 結 /Nos. /古川沙織 /町野好昭 /みそら /横田沙夜 (敬称略)

公式ブログ: 黒き血の宴
関連ログ: 蝙蝠と蛞蝓の宴 | 黒き血の宴~幻想耽美展~【告知】
2010.06.21(23:21)|展覧会メモコメント(2)トラックバック(0)TOP↑
秋吉巒・四条綾 エロスと幻想のユートピア~風俗資料館  秘蔵画選集1 (TH Art Series)秋吉巒・四条綾 エロスと幻想のユートピア~風俗資料館 秘蔵画選集1 (TH Art Series)
(2010/06/29)
秋吉巒四条綾

商品詳細を見る

澁澤龍彦が「ぬけぬけと自分の夢に溺れることができた画家」と記し、ほぼ無名のうちに逝去した画家・秋吉巒(らん)。永眠した翌年(1982年)に青木画廊で遺作展が開かれ、そのエロスと幻想に彩られた絢爛なイメージの世界は多くの人々に衝撃を与えました。しかし、秋吉巒にはもうひとつの顔がありました。1950年ごろより長年にわたって、風俗誌の表紙や挿絵を描き続け、高い人気を博していたのです。一方、四条綾はまったく正体不明の画家です。だがその画力は高く、風俗誌でも知る人ぞ知る存在でした。しかもサブカルテイストを感じさせるその絵柄は、現代においても十分通用するものがあるでしょう。風俗資料館が秘蔵してきた原画の中から、この稀有な2人の作家を発掘!秋吉巒はカラー8点を含めて約70点、四条綾も約50点の作品を掲載し、埋れていた作品の数々を、初めてここに甦らせたのが、この作品集です。巻末には、風俗資料館館長・中原るつと美術評論家・相馬俊樹との対談も収録。風俗史だからこそ華開いた、幻想とエロスのアートをぜひ堪能してください。


2010.06.21(22:41)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
【 『幻色のぞき窓』刊行記念トーク&サイン会 山本タカト(絵師)× 相馬俊樹(美術評論家) 】
場所: NADiff a/p/a/r/t 日時: 2010年6月26日(土) 15:00~16:30

絵師・山本タカトが覗く、妖しくも艶かしい鎌倉絵巻。居住地・鎌倉に漂う幻妖な磁力は、絵師の瞳にどのように映り、その筆を動かすのか――。
頽廃美に耽溺する魔術的エロスについて、独自の見地から探求してきた美術評論家・相馬俊樹氏をゲスト・ナビゲーターに迎え、山本タカトが描く幻惑作品の源泉に迫る。


*入場無料(予約不要) 30名様以降は立見となる可能性がありますのでご了承ください。

山本タカトサイト: yamamototakato.com

幻色のぞき窓幻色のぞき窓
(2010/04/28)
山本タカト

商品詳細を見る


禁断異系の美術館1 エロスの畸形学 (TH SERIES ADVANCED)禁断異系の美術館1 エロスの畸形学 (TH SERIES ADVANCED)
(2009/03/17)
相馬俊樹

商品詳細を見る
2010.06.18(23:17)|イベントコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
森の謝肉祭森の謝肉祭
(2010/03)
舟崎 克彦

商品詳細を見る

かわいいマリィが森の一軒家にひっこしてきました。さっそく動物たちが訪ねてきます。花屋、声音家、遊び人、占い師。「なんだかへんなヒトたちばっかりね…」ようこそ!ちょっと不思議な謝肉祭へ。



12月くんの友だちめぐり12月くんの友だちめぐり
(2010/03)
ミーシャ ダミヤン

商品詳細を見る

雪を降らせたり、灯をともしたりなど、山ほど仕事を抱えている12月。これまでは自分の月のことで頭がいっぱいでしたが、ある日、大風から、他の月には素敵なことがたくさんあると聞き、3月と6月と10月を訪ねることに…。


2010.06.15(22:58)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
100614a.jpg

【 私の劇場2010 】
場所: スパンアートギャラリー 期間: 6月22日(火)~7月3日(土)

【出展作家】
東逸子 /宇野亜喜良 /北見隆 /高田美苗 /谷敦志 /トレヴァー・ブラウン /野村直子 /長谷川友美 /森馨 (敬称略)
2010.06.14(22:25)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
陰獣トリステサ---綺想ロマン傑作選陰獣トリステサ---綺想ロマン傑作選
(2010/06/11)
橘 外男

商品詳細を見る

伝奇ロマンの達人が、西洋、南米を舞台に、人間の根源的情念の深奥を、異国情緒あふれる冒険小説のスタイルで描く。表題作他、「青白き裸女群像」「妖花イレーネ」。



久生十蘭ジュラネスク---珠玉傑作集 (河出文庫)久生十蘭ジュラネスク---珠玉傑作集 (河出文庫)
(2010/06/04)
久生 十蘭

商品詳細を見る

「小説というものが、無から有を生ぜしめる一種の手品だとすれば、まさに久生十蘭の短篇こそ、それだという気がする」と澁澤龍彦が評した文体の魔術師の、絢爛耽美なめくるめく綺想の世界。全10編、現在文庫や単行本で読めないものばかり。(刊行途中の全集に入ってるものもあります)

【収録作品】
「生霊」「南部の鼻曲り」「葡萄蔓の束」「無惨やな」「遣米日記」「藤九郎の島」「美国横断鉄路」「影の人」「その後」「死亡通知」


2010.06.12(18:59)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
YASUDA ART LINKで6月6日まで行われていた【 大あや野展“ゴミが咲く” /西川祥子個展 Logos /堀江ケニー個展 End of Days 13 】がとても楽しかったので感想をここに記しておきたく思う。

展示は、三人の同時個展ということで三部屋で展示が行われていた。

あや野
さんの展示室に入ると、室内の四方の壁いっぱいに作品が展示されていた。幼少の頃のお絵かきから現在の作品までが同線上に並んで展示されているのが面白い。作品からはエネルギーが溢れ出ていて、このエネルギーは幼児の持つ生命力に近しいように感じつつ、いや寧ろ小児性欲に支配されていた時代の開放感を再び取り戻そうとする欲望のエネルギーといえるのじゃないかなとも思う。展示室は脳内を晒け出すことで脳内麻薬の分泌を促すような一種の楽園が創り出されていて、その楽園は、例えば遊園地のように楽園の模造を追求しながらも大人の倫理の介入により暴力と性欲が綺麗に排除され整理整頓された世界とは違い(それもまた歪でとても好きではあるが)、欲望を限りなく純化して幼児退行世界へと到達していくことで、ひたすら笑いながら、泥の水溜まりに飛び込んで、蟻の群れを踏みにじり、口の周りを飴でべたべたに汚して奇声を発している子供の、成人ならば狂人や精神遅滞と見做されるのであろう行動をもう一度やりたいという欲求を喚起させてくる。そして、大事なことだと思うのはこの幼児世界は“女の子“の暴力的エロスで構成されているということだ。女の子であることは揺るぎがなく、アイデンティティの全てのようでもあって、そこから取り巻く世界が存在している。それが強いエネルギーを放つ源なのだろう。

西川祥子さんの作品は古い洋書や楽譜のページに線を書くのではなく焦がすことで絵が描かれていた。古い本に印刷されていた言葉は、焦げることによって連なりという規則を失い、意味ではなく形としての存在を主張する。それによって文字の象形の美しさが浮き彫りとなる。極めて視覚的な美の世界だ。セピア色の紙に焦げ茶色という色彩、インクの色、古本の紙質、描かれた天使や洋梨、薔薇などの絵が眼と脳を楽しませてくれる。書物は世界で、世界から言葉が失われること、紙が火によって消滅してしまうことは、けっして取り戻すことは出来ないのだとわたしたちは知っている。その事実により与えられた喪失感はノスタルジーとなって心に刻まれる。焦がすことで描かれているということは、喪失によって生み出されている美とは、ノスタルジーによって描かれているということと同意義なのだ。展示室でみた作品は、過ぎ去っていった様々な出来事が、痛みも悲しみも含めて美しいカタチとなりここに在るかのようで、綺麗だなぁと切なく思った。

最後に写真家であり音楽家でもある堀江ケニーさんの展示室に入った。壁には一列にモノクロの幻影的な作品が展示されている。そして真ん中には写真作品の中にも登場している天蓋付きのベッドが、大きな兎の頭が、林美登利さんのお人形や大きな時計が、絶妙な配置で飾られていた。アリスの飛び出す絵本やぬいぐるみも設置されており、その全てが完全に調和していて、アンティーク風の可愛らしい空間が創り出されている。「かわいい、かわいいかわいいかわいい……」と口のなかで何度も呟きながら眺めてしまった。堀江ケニーさんといえば、公園にあるタコ型などの奇妙な遊具と黒色すみれのさちさんを一緒に撮影した写真集『タコさっちゃん』が出版されていて、これはわたしのお気に入りの一冊でもある。人々が何気なく通り過ぎている場所に確かに在る不思議で奇妙なもの、何か異世界の匂いがするもの、を見つけ出す嗅覚とも言うべき感性があるからこそ、綺麗で可愛くてでもやっぱり不思議な世界、を表現することが出来るのだろうなと感じた。また作品を拝見したいと強く思いつつ室内を後にした。
2010.06.11(23:02)|展覧会感想コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
異形のロマネスク  石に刻まれた中世の奇想異形のロマネスク 石に刻まれた中世の奇想
(2009/03/13)
ユルギス・バルトルシャイティス

商品詳細を見る

ロマネスク聖堂の奇怪な造形の秘密とは? 聖書や神話に材を取り聖堂扉口や柱頭に表された石の彫刻。誇張や変形により見る人の目を惹く様々モチーフの造形原理は何か。異形・奇態の裏の統一法則を解明。



幻覚ピカソ 3 (ジャンプコミックス)幻覚ピカソ 3 (ジャンプコミックス)
(2010/06/04)
古屋 兎丸

商品詳細を見る

人の精神世界を描き、その絵の中へダイブすることで、クラスメイトの悩みを解決する、ピカソこと葉村ヒカリ。今日も友人の心を描いて救っていくが、不思議なピカソの力が知られて、親友を失う。そんな傷心のピカソの新たな絵に込められた真意とは…?


『異形のロマネスク』はブログ[モナドの方へ]で知った本。紹介されている記事を読み、大変興味をそそられました。『幻覚ピカソ』は最終巻です。
2010.06.09(23:24)|書籍コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
100607a.jpg

【 黒木こずゑ個展『夜のためいき』 】
場所: 福岡県 ギャラリィ亞廊 期間: 2010年6月26日(土)~7月7日(月)

福岡県の友人のギャラリィで個展をする事になりました。二度目の個展となります。九州では初となりますので、新旧の作品を揃えまして成長していく様をご覧頂けたらと思っております。新作には半立体作品も少し予定してます。お近くにお住まいの方はどうぞ遊びにいらしてください。宜しくお願いいたします。 黒木こずゑ


黒木こずゑサイト: 狂想博物館
2010.06.07(22:53)|展覧会メモコメント(2)トラックバック(0)TOP↑
100606a.jpg
L'Image Ⅱ

【 こだま美瑠兎 展 "Fairy in Exile"~追放された妖精たち~ 】
場所: 銀座 晶アート 期間: 2010年7月3日(土)~7月18日(日) 11:00~19:00 会期中無休
*7月3(土)17時からオープニングパーティが開催されます。

シャープペンシルで女性を描く異色のアーティスト、こだま美瑠兎(コダマ ミルト)。 2007年から活動を始め、東京では初めての展覧会を開催いたします。
光がなければ闇もなく、美は翳なしに在りえない。女性たちはその秘密を知ってしまったがゆえ楽園から追放された妖精たちのようで、観るものを誰も踏み入れたことのない不思議な美の世界へと誘います。
"Mirto"(ミルト)というのは、"純潔"や"愛の女神アフロディテ"を意味する白く綺麗な花。光と闇、自由と束縛が交錯するこだま美瑠兎の世界にようこそ。


こだま美瑠兎(Mirto Kodama)サイト: mirto
2010.06.06(22:38)|展覧会メモコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
[ 薔薇の鉄索~村上芳正の世界 ]

臈たけたる月精の美女と、薔薇の棘茎に戒められし男たちの恍惚。多くの文学者を魅了してやまなかった鬼才、蒼醒めたる禁断の画家が、ここに甦る。


赤江瀑、中井英夫、三島由紀夫、澁澤龍彦、倉橋由美子、沼正三、ジャン・ジュネ、ジョルジュ・バタイユ、バイロン、ウィリアム・バロウズ……、多くの作家の装幀や装画、挿絵を手がけた村上芳正の画業が紹介されています。
2010.06.03(22:20)|ウェブコメント(2)トラックバック(0)TOP↑

実際、纏足時代の人びとはもともと金蓮を性の一部と見なしていたし、蓮迷からみれば金蓮は性にほかならなかった。金蓮は「媚夜の具」と称えられ、「世を挙げて魂を奪われる 媚夜の蓮」というのは、きわめて明白であった。清代の李百川〔一七一九ー七二〕の長篇小説『緑夜仙踪』には、弓鞋を見て、「思わず淫心が波打ち、精神が混乱する」人がいたことが描かれている。弓鞋がこうであれば、あからさまな蓮足はいっそういうまでもなく、愛蓮が癖になっている人のなかには、みずから、蓮足を一目見るや、夢精すると述べている人もいる(「蓮事余談」〔『采非録』四編〕)。
 纏足の時代には、女性の脚が夫以外の男性に撫でられたり、その弓鞋が人に盗まれたりすることは、人に強姦され、貞節を失うのと同じであり、不徳な男性のなかには、女性の脚や鞋を撫でるとその女性と密接な関係が生じたのと同じと見なす者もいた。さらに、悪ふざけもした。たとえば、李栄媚が「洪南蓮話」(『采菲録』三編)の「白汁紅菱」で述べているように、隙に乗じてひそかに女性の弓鞋を盗んでそのなかに射精したり、さらに深夜に女性の家に忍び入り、窓を割って弓鞋に足を突っ込んだりする無頼もいた。


纏足時代に金蓮が性と密接な関係があるからには、もっぱらその関係を探求する人もいた。まず、繊足の土踏まずについて、女陰と同じであり、射精の道具にすることができると見なすなど、外観の特徴から金蓮と女性の特徴を牽強付会した(鄭英「葑菲閑談」〔『采菲録』続編〕)。また、繊足には女性の全身の美しさが集中しており、

 白くてきめの細かい肌、形よく曲がっている眉、ほっそりしている玉のような指、円く突き出ている乳房、小さな口元、紅色の唇、秘めやかな私処などを兼ね具えており、香りもまた腕の下、股間、汗の香りに勝る。(予里「剣津翫蓮記」〔『采菲録』四編〕)

とも見なしていた。

-『図説 纏足の歴史』高洪興 著 鈴木博 訳 原書房-


*金蓮=美しく纏足された足、繊足=繊細な足(纏足された足)、蓮迷=纏足偏愛狂、弓鞋=纏足靴

図説 纏足の歴史図説 纏足の歴史
(2009/04/20)
高 洪興

商品詳細を見る
2010.06.01(23:18)|資料・記録コメント(3)トラックバック(0)TOP↑
プロフィール

古谷 葵

Author:古谷 葵

Blog title:
Koumori to Namekuji no Utage

箱詰人形などとも名乗っております。
怠惰な日々を過ごし中。
twitter:@hako_guru
mail:hako.zaregoto@gmail.com

猟奇唄
猟奇唄 (上) コシーナ文庫
猟奇唄 (上)間 武

三行詩集『猟奇唄』の表紙絵と挿絵を描かせていただいてます。
取扱書店:ジュンク堂池袋店/大阪中崎町・書肆アラビク/アマゾン
Dodgson Vo.1
◆Dodgson Vo.1 「漂流少女」◆

幼女に関する短編小説&考察を寄稿させていただいています。
書肆CAVE
箱詰人形セレクト

ギャラリーCAVEさまのオンライン古書店<<書肆CAVE>>にて、わたくし箱詰人形がセレクト致しました“箱詰人形セレクト”なるカテゴリを設けていただいております。
カテゴリー
月別アーカイブ
リンク
ブログ内検索
RSSフィード
Ajax Amazon
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。