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【 下田ひかり個展 ~獣の皮をかぶったヒトちゃん~ 】
場所: 港区 ギャラリー・トリニティ 期間: 2010年11月16日(火)~11月27日(土) *日・月曜日休廊

今、世の中は、インターネットなどの仮想空間が浸透し、そこに自分の居場所を見いだしている人も多い。現実と空想が曖昧になっていると批判されがちだが、もうすでにそこは第二の現実であり、そこではもう一人の自分がいて、もう一つの人生を生きている。切っても切り離せないものだろう。その虚構の現実(ネット)の中では、本当の顔も名前も性別すらも知らない人と友達になったりする。しかし、本当のその人はどんな人かわからない。逆に、自分も様々な自分を演じているから、相手も自分をわからない。そんな関係が当然のように、あちこちに溢れている。また、ネット上で流れていく訃報の数々。全く現実感を伴わず、流れ去っていく。現実なのかも曖昧になっていく。もしネット上の友達が死んだとしても、姿が見えなくなるだけで、きっと私は気がつかない。多分相手も私が死んでも気がつかない。そもそも私は、死ぬことがどういう事かわからない。生きている事もあまり実感がないけれど、死ぬことは余計に実感が湧かない。なにしろ私はネット上で沢山のキャラクターとして存在しているから。分からないのなら、一度現実に見えるようにしてみた方が良いのではないだろうか。虚構に存在する私を殺して、現実の自分だけにして、もう一度生も死も見つめ直すべきではないだろうか。今回の個展では、そういう思いから派生した、生と死を巡る作品を描いた。個展タイトルの「獣の皮をかぶったヒトちゃん」は、ネット上に存在しているキャラクター(の中には実際の人がいる)DM画像の「キャラクターのお葬式」では上記の事、「簡単な悲しみ」では通り過ぎていく実感のない死について。私は常に、描かれているキャラクターに自分の感じている、今の世の中の人を重ねている。それは自分自身であり、また、全ての生きている愛おしい人たちである。
- 下田ひかり -


下田ひかりサイト: HIKARI SHIMODA
2010.11.11(22:31)|展覧会メモコメント(2)トラックバック(0)TOP↑
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Author:古谷 葵

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