蝙蝠と蛞蝓の宴スポンサー広告
> 少女内冒険記> 蝙蝠と蛞蝓の宴思考文章
> 少女内冒険記
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--(--:--)|スポンサー広告||TOP↑
思いの外に寒く、薄着で出かけてしまったことを後悔しながら駅で人を待っていると、見るからに暖かそうな格好をしている女の子が歩いてきた。学校指定なのであろう紺のダッフルコートにマフラーを首に巻き、耳にはパフの大きなイヤーマフを当てていて、大きな白いマスクが顔半分を隠している。コートの下には紺色の制服らしきプリーツスカートが膝下ちょうどくらいまでにかかっていて、厚みのある黒いタイツが細い足をぴったりと覆っている。手には毛糸の刺繍が縫われた手袋が嵌められていた。長い髪に眼鏡をかけている少女の肌が、外気に触れている箇所は、ほんの僅かにしかない。

わたしはただ漠然とした心地で、寒さから逃れるために、少女の中に入って暖まりたいと思った。

少女はわたしの右隣に立つと、少女ほどに防寒に徹してはいないがそれなりに暖かそうな、もう一人の少女と会話をし始めた。わたしと同様に人を待っているようだ。とりとめのない少女たちの会話を、何の気なしに耳に入れていると、少女が、防寒機能に優れていると定評がある、ユニクロのヒートテックの下着を絶賛し始めた。こんなに暖かそうな服装の下にも更に暖かさを追求した下着を身体に装備しているのかと、半ば感動すら覚えて少女を眺めた。

まるでこの少女が、箱を開ければまた箱が入ってる、入れ子状の構造をしているかのような錯覚に襲われてくる。

わたしは小さな感覚の塊となって少女の中に入り込む妄想を始めた。何枚も覆っている衣服を一枚一枚となんとかすり抜けて、皮膚へと辿り着く。皮膚に着いた後には毛穴からその奥へと浸入し、毛細血管の間を潜り抜け、幾重にも折り重なった筋肉を選り分けて、繊細に組まれた白く硬い骨へと当たる。骨の隙間を縫ってさらに奥に進めばようやく柔らかいつやつやとした暖かい内臓に到達するのだろうか。少女の身体をイメージしながら手にした缶コーヒーを飲み干す。

なるほど、少女の下腹部に穿たれた穴はこの妄想の到達を極力容易にする近道であることに気がついた。

どうにも冬は思考が倒錯していくので好くないな。
2010.12.22(23:29)|思考文章コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
思い出したこと・・・
鹿狩りを見たことがある
猟師たちは仕留めた獲物をナイフ1本で器用に解体していく。心臓は自身が撃たれたことを知らないのかまだ脈打っている。猟師は俺たちの特権だと笑いながら脈打つ心臓を取り出している。鮮度が良くなければ食べれないらしい。美味だとも言う。

小説で読んだのか記事で読んだのか忘れてしまったが「愛するが故に食べる」・・・ カニバリズムの極み。

内臓
自身の内臓、他人の内臓を見たこともなければ触れたことも無い。触れてみたいと思わないが触れたらどんな感触?
セックスでペニスの先が子宮に触れる
もしくは直腸に触れる
知らないうちに内臓に触れているかも?
From: NMA * 2010.12.25 12:45 * URL * [Edit] *  top↑

>NMAさま
FC2ブログの自動振り分けミスでコメント承認が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
鹿狩りの記憶……とても興味深いです。食欲と性欲は脳に同様の快楽を刺激すると読んだ覚えがありますが、愛されたいと食べられたいはよく似ているようにも思います。

性交によってのみ最も自然な形で相手の内部への侵入が可能であることも面白いです。ナイフで解体されるようにペニスで切り裂かれるのではないかと、そんな夢想にとらわれています。
From: 古谷 葵 * 2011.03.09 22:05 * URL * [Edit] *  top↑

名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

古谷 葵

Author:古谷 葵

Blog title:
Koumori to Namekuji no Utage

箱詰人形などとも名乗っております。
怠惰な日々を過ごし中。
twitter:@hako_guru
mail:hako.zaregoto@gmail.com

猟奇唄
猟奇唄 (上) コシーナ文庫
猟奇唄 (上)間 武

三行詩集『猟奇唄』の表紙絵と挿絵を描かせていただいてます。
取扱書店:ジュンク堂池袋店/大阪中崎町・書肆アラビク/アマゾン
Dodgson Vo.1
◆Dodgson Vo.1 「漂流少女」◆

幼女に関する短編小説&考察を寄稿させていただいています。
書肆CAVE
箱詰人形セレクト

ギャラリーCAVEさまのオンライン古書店<<書肆CAVE>>にて、わたくし箱詰人形がセレクト致しました“箱詰人形セレクト”なるカテゴリを設けていただいております。
カテゴリー
月別アーカイブ
リンク
ブログ内検索
RSSフィード
Ajax Amazon
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。