蝙蝠と蛞蝓の宴思考文章
> 蝶に関するイメージ
幼虫は醜い。蝶は美しい。
だからこそ、醜の極から美の極へと変態を遂げるその姿は、強く強く魅惑的だ。
蛹の中、どろどろとした液体と化した後に"美"は羽化する。
つい先日まではもぞもぞと醜く地を這い回っていたではないかと、わたしはかすかに憎しみを覚える。
夜、布団の中で自身がどろどろと液体になっていく姿を想像する。体躯全ての組織が再構築されていく夢をみる。
朝、わたしはわたしのままだ。
だから、次は違う夢をみる。老婆となって深い森の奥へと入っていく。
土と木の香りに囲まれたその場所で、ゆっくりと倒れゆくのは、最期のときをむかえたからだ。
誰にも気付かれないままにおかれた、ひとつの死体。
時は経過して、腐爛した肉体は、どろどろと溶けて、森の土へと染み込んでいく。

やがて、その土から生まれた幼虫は、酷く美しい蝶となり高い空へと飛んでいくのだ。
2008.03.23(23:59)|思考文章コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
こんばんは。
いつも楽しく拝読させてもらっています。「蝶に関するイメージ」とのことですがとても魅惑的で印象深い文章で心惹かれました。こういった小説誰か書いてくれないかしら、と本気で思います。美醜について思考し始めると楽しいですよね。
From: 朽木裕 * 2008.04.03 19:44 * URL * [Edit] *  top↑

朽木さん、こんばんは。
心惹かれたと言って頂けるとは、とても嬉しいです。ありがとうございます。
美醜については、ほんとうにいつまででも考えてしまうテーマで、興味がつきません。
これからもよろしくお願いします。
From: 古谷 葵 * 2008.04.03 21:53 * URL * [Edit] *  top↑

名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

古谷 葵

Author:古谷 葵

Blog title:
Koumori to Namekuji no Utage

箱詰人形などとも名乗っております。
怠惰な日々を過ごし中。
twitter:@hako_guru
mail:hako.zaregoto@gmail.com

猟奇唄
猟奇唄 (上) コシーナ文庫
猟奇唄 (上)間 武

三行詩集『猟奇唄』の表紙絵と挿絵を描かせていただいてます。
取扱書店:ジュンク堂池袋店/大阪中崎町・書肆アラビク/アマゾン
書肆CAVE
箱詰人形セレクト

ギャラリーCAVEさまのオンライン古書店<<書肆CAVE>>にて、わたくし箱詰人形がセレクト致しました“箱詰人形セレクト”なるカテゴリを設けていただいております。
カテゴリー
月別アーカイブ
リンク
ブログ内検索
RSSフィード
Ajax Amazon