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パラボリカ・ビスで開催されている『恋月姫VS野波浩 展』をみた。

わたしは恋月姫の球体関節人形が好きだ。恋月姫の人形は美しい。仄かに朱に染まる肌の、蒼褪めた静脈の、うっすらと開いた唇からは、呼吸が聞こえてきそうで、心を奪われる。
パラボリカ・ビスの一室、コンクリートの壁に四方を囲まれたその部屋で、幾つもの棺の中に納められている少女たち。
深き眠りの中にあどけなく身を預けている子も、深き色の眸を見開き虚空を見つめている子も、どの子も皆愛らしくある。

なんとも甘美な光景じゃないか。

息を潜めながらわたしは少女たちに近づく。深く傅きたくなる誘惑にかられる。
人間を模した筈のヒトガタが、どうしてこうも人間の醜き素質を排除することに成功したのか、と。
欠落したグロテスクというのも、またグロテスクではないのか、と言った人がいた。
なるほど、とわたしは思う。
人形=ヒトガタに不可欠である要素の抜け落ちている人形=ヒトガタ、は異形だ。

その異形を前にして、わたしは自らの醜さを思い知らされる。
人形の瞳を覗き込みながら、腫れぼったく浮腫んだ瞼の下で、かろうじて覗かせている小さな目を自覚し、確信する。
真の美は、醜を必要とするに違いない。
ならば今、その役は、幾体もの人形の前で、こうして立ち尽くしているわたしが負っているのだということを。

「だから、どうぞ美しいままにいてください。わたしが前に立つ瞬間、あなた方の美は完全です。」
2008.05.09(23:28)|展覧会メモコメント(2)トラックバック(0)TOP↑
僕も美しいものの前に立って美の一部になってみたい
うらやましいです
From: いそがい * 2008.05.12 10:05 * URL * [Edit] *  top↑

こんばんはー。
一部になれるというか、グロテスクな部分はわたしが背負ってやるさ!という
独りよがりな思い込みが暴走してしまった感じです…。
いや、でも、是非いそがいさんも挑戦してみてくださいな!
From: 古谷 葵 * 2008.05.12 23:20 * URL * [Edit] *  top↑

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◆Dodgson Vo.1 「漂流少女」◆

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