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ホラー小説はほとんど常に"崩壊"について語るものであると考える。それがあつかうテーマは、精神あるいは肉体上の崩壊、制御不能となった状態、日常生活にたいする不吉なるものの侵食、といったところである。崩壊が、個人的な人間関係か、あるいは信念か、あるいは社会秩序そのものか、そのいずれの崩壊であるにしろ、危険な不条理な力が正常性に襲いかかってくる、というのがホラー小説の顕著なテーマである。おそらくこの種の物語がいまなおポピュラーであるのは、大昔も今もかわらず、私たちが善意と理性がかならずしも勝利するとはかぎらない世界に生きているからであろう。そのことは毎日の新聞を読みさえすれば、たえず想起させられることである。私たちを内と外との両面から悩ませる暗黒なるものから、永久に逃れるすべはおそらくありえないが、恐怖と幻想との出会いの物語は、私たちの恐怖心を娯楽の対象にすりかえることで、それを緩和させる働きをする。それがどうして、つまらないものであるはずがあろうか。

カービー・マッコーリー (矢野浩三郎 訳) 『闇の展覧会 - 敵』 ハヤカワ文庫

2008.05.22(22:24)|資料・記録コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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