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 明治元年には、「皇国の首府」にしては見苦しいという理由から、東京・京都における性的見世物が禁じられた。また明治三年二月二〇日の太政官布達では、見世物に贋造物を出すこと、すなわちイカサマ見世物を禁止、明治六年になると、いわゆる因果物、畸人見世物の禁令もだされる。かくして、庶民に親しまれていた見世物興行の大部分が公式には闇に葬り去られる。
 さらに言えば、見世物文化の衰退に、ことさらに拍車をかけたのは、仮設小屋に対する弾圧であろう。行政は、都市防火や衛生的見地から、社寺境内や火除地といった空地における仮小屋での営業を禁止する。その結果、各種の見世物は、より恒常的な近代的施設における興行を余儀なくされた。法規制の枠外で発達してきた見世物が、体制の支配下にとりこまれ、しかも、その過程において、おおいなる変質をみた。
 たとえば技芸見世物の類、奇術、軽業、曲独楽、曲芸などは、サーカスや寄席に吸収された。また畸人以外の奇形見世物、すなわち珍禽獣、昆虫魚、奇草木石は、動物園、水族館、植物園、博物館などの公共施設に収められた。さらに練物や張抜きの人形、からくり装置、ガラス細工、籠細工、貝細工、菊細工など、いわゆる細工見世物の類は、博覧会や遊園地にとって代わられてしまう。
 都市においては、かつて見世物小屋で見ることができたもののうち、綺麗なもの、清潔なもの、害のない珍しいもの、すぐれた技芸などだけが区分され、より大がかりな遊園施設や公共施設に囲いこまれてゆくのである。

【増補】明治の迷宮都市 橋爪紳也


明治の迷宮都市 増補―東京・大阪の遊楽空間 (ちくま学芸文庫 ハ 29-1)明治の迷宮都市 増補―東京・大阪の遊楽空間 (ちくま学芸文庫 ハ 29-1)
(2008/03/10)
橋爪 紳也

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2008.07.22(22:20)|資料・記録コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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