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【 湯真藤子展 YUMA TOUKO Exhibition 】
場所: 東京都中央区銀座「株式会社木之庄企畫」 期間: 2009年7月10日(金)~7月22日(水)

湯真藤子展をみてきた。ギャラリーには寓話世界を題材として描かれた油彩作品が並んでいる。女性となった牛、女の子の姿をした子羊、女性と化した長靴を履いた猫、老婆に髪をとかされる女性、うさぎの縫い包みを抱きしめる少女、眠れる美女に薔薇の花を捧げる骸……そして、唯一の男性でもある初老の吸血鬼……。
湯真藤子が描く女性の容貌は大変好みで、うっとりしながら見蕩れてしまった。憂いの含んだ瞼からうっすらと覗く瞳、ぽってりとした花弁のような唇から微かに見える白い歯、小さく尖った形の良い鼻、艶やかに輝く肌と絹糸のような髪、絶妙なバランスで描かれているが故に溢れ出てくる官能美に魅了される。作品のなかの小人や老婆のデフォルメされた身体とリアルな容姿のアンバランスさがインパクトがあって面白い。眠れる美女を題材とした作品『THORN ROSE』では、描かれている骸が完全に骨と化しておらず、口もとに僅かばかり肉体の跡を残しているのも面白く思った。
最新作であるバンパイアの作品は、その蝋で造られたかのような肌もどこか常人とは違うと感じさせられる表情も、まさしく吸血鬼でしかありえないという容貌で惹きつけられた。鶏を抱き、鶏の体に刺さったチューブからまるで点滴を受けるかのように、血液をワイングラスに運んで飲んでいる。抱かれている鶏はただ静かにその役目を享受していて、バンパイアとの間には確かな愛情があるのだということを伺わせる。そして、全ての生物と別れていく運命を持った吸血鬼の哀しみも思った。   
素晴らしい個展で、また作品を拝見したいと思いながら会場を後にした一日だった。

サイト: 湯真藤子YUMA TOUKO Art Works
2009.07.19(22:41)|展覧会感想コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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