蝙蝠と蛞蝓の宴資料・記録
> 人外。それは私である。

人外(にんがい)。それは私である。ことごとしくいい立てることでもない、殊更に異端の徒めかすつもりもない。ただ、いまは用いられることも少なくなったこの言葉に、私はなお深い愛着を持つ。人非人というニュアンスともまた異なる、あるいは青春の一時期に誰しもが抱くあの疎外感、いわれもなく仲間外れにされたような寂しさなどではもとよりない、ついにこの地上にふさわしくない一個の生物とでも定義すれば、やや近いかも知れない。どこか人間になりきれないでいる、何か根本に欠けたところがある、おかしな奴。そう呟きながらも、なお長く地球の片隅の小さな席にへばりついている哀れな微生物。


中井英夫と同じ気持ちですなんておこがましいことは恐れ多くて口が裂けても目玉が落ちても鼻がもげても言えないけれど、近い気持ちは抱いているのです。わたしの、自身の醜さへの嫌悪と愛着が、そのような気持ちを抱かせる要因だろうと思います。まあ、自分で自分がめんどくさくなるときも多いですが、そんなときは本でも読んで、その間「自分」を忘却することにします。
2007.07.16(00:00)|資料・記録コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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