
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: DVD
父に連れられ、ソウル郊外の家に帰ってきたスミとスヨンの姉妹。若く美しい継母のウンジュが2人を迎えるが、笑顔の奥には冷たい表情が浮かぶ。姉のスミは異様なまでに妹スヨンを気遣い、ウンジュへの不信を顕わにした。その日から、家の中で奇妙な現象が起こり始める。姉妹を襲う悪夢、ウンジュの視界に映る不気味な影。不安から、継母と姉妹の関係はさらにこじれていく。恐怖が限界に達した時、スヨンの部屋の箪笥の中で、隠された家族の秘密が明らかになる。
綺麗な二人の姉妹スミとスヨン、スミの足は真っ白だけれどスヨンの足には少し瘡蓋があったりするところが、外で遊んだ子供時代を思い出させ、リアルな少女性を感じてしまう。
最初から何かがズレているということはわかるのですが、それが一体何なのかはわからないままにストーリーは進んでいきます。怪奇現象などが起き始めたとともにズレも大きくなっていき、家全体が狂気に染まっていってしまう。継母の異常さ、ひたすら傍観者である父親の存在も次第に不可解さが増してきます。
それらの事象の全ての答えがさらされたときは、驚愕以上にせつなくなりました。冒頭で姉妹が手を強く握り合って駆けていくシーンを思い返すと、胸が締め付けられる。
最後までホラー作品であることを貫いていながらも、少女の哀しさが美しく描かれていて素敵な映画でした。